2026.02.26
教務
今年度の都立入試の理科において、出題ミスがありました。
一律に4点が与えられるそうです。
よく分からずに飛ばした生徒に有利になってしまいます。考えた生徒、時間をかけた生徒は損をしたことになってしまいます。
※ただ、設定がおかしいと言い出すと、国語の小説なんて毎年設定がおかしいですし、
数学では点は勝手に動くわ、友達同士で池の周りを反対方向に回るわ、
まあ、おかしなことばかりです。
都立入試と言えば、理科でミスが多い印象です。
ここ15年間でも、天体で2回ほどミスがありました。(平成26年度、平成28年度)
ちなみに、指摘されていませんが(ニュースにはなっていませんが)、
上記の天体以外でも、力のモーメントに関しておかしな図が出ていたり、
顕微鏡の種類が間違えていたり、細かい点においてミスは結構あります。
今回のミスは、問題を解く上では影響はないのですが、
理論上の浮力と実験結果が矛盾していますね。(アルキメデスの原理)
その結果、水の密度もおかしなことになってしまいます。
問題設定としては、CDEの体積をそれぞれ4.5倍くらいにしておかないと整合性がとれません。(ということだと思います、おそらく)
※追記
体積を4.5倍程度にしてもダメですね。それでも、浮力と体積が比例しませんし、根本的な問題解決になりません。
10倍程度にするか、あるいは体積比もいじくったり、DEの重さを変えたりしないとダメです。
かなり複雑そうです。だから、都教委も単に「体積の設定に誤り」と抽象的に表現したのですね。
それにしても、よく解いている段階で気づきましたね。私は問題文を読んでいる時は全く気づきませんでした。
◆ただ、今回、都教委が「浮力」の問題を出題したこと自体は個人的には好感を持っています。
もう20年ほど、大問6は「仕事とエネルギー」と「電流・磁界」が交互に出題されていました。
したがって、塾の先生も学校の先生も「今年は電流の年」「今年は仕事とエネルギーを勉強しておけ」などと指示します。いわゆる「ヤマを張る」というヤツです。普段、定期試験前にはヤマをかけることに反対している先生方が、入試前になると「今年は二次関数の年だぞ」「今年は天気が出るぞ」とドヤ顔で言い出す。そして、入試が終わったら、塾のホームページに「的中!」と得意げに書くのが恒例行事となっています。
その意表を突いて?今年はフックの法則や浮力。素晴らしいと思います。
そもそも私自身がこういう予想を聞くのが嫌いな受験生でした。
ジャンケンをするとき、相手が「俺、グーをだすよ!」と言うと、逆に不安になるタイプです。
もしかして、ウソをついているのではないか!こいつはチョキを出すつもりだな。いや、本当にグーを出すかも・・・
と言う風に。
「予想」というのは、ちゃんと勉強をしている生徒にとっては、かえって邪魔な存在です。
ハッキリ言って迷惑です。真面目な受験生を精神面で混乱させるだけです。
出題ミスはありましたが、今回の大問6で「電流」「仕事」以外から出題されたことは評価したいと思います。
浮力の話題が出たついでに・・・
◆浮力に関しては、中3生用に「アルキメデスの原理」の解説動画を用意しているので、
3月になったら見るようにしてください。
グーグルクラスルームに貼り付けておきます。
◆学校で水泳の授業が始まったら、「体育座りのような恰好」で水に浮かんでみてください。
なお、この時、水面より上に出ている部分が僅かであることを確認しておきます。
次にうつ伏せで浮いてみます。普通は足の方から沈んでいきます。
理由は分かりますか。
これは浮力に関する実験で、肺の空気や密度も関係しています。
都立推薦入試で青山、戸山、国立、立川などを目指す人は考えてみてください。
※追記
ご連絡いただいた都立高校の先生。
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
都立自校作成校、難関私立高校受験「進学塾キャラベル」(西東京市)