進学塾キャラベル

2026.03.17

中2生

教務

英語

【西東京市キャラベル】やる気の無さを方法論に転嫁するな。
成績の上がらない子は、勉強法やコツなどの技術論が好きですが、それよりも前段階として欠かせないのが「準備」と「覚悟」、すなわち精神論です。新年度が始まり、たった4回ですが、指導中に特に気になった3つのケースについてお話しします。


1 「宿題をメモし忘れた」は、最大のロス

宿題をメモすることを忘れ、やってこられなかった子がいました。

これは非常にもったいないことです。どれだけ授業を受けても、家庭学習で定着させなければ、知識は指の間からこぼれ落ちてしまいます。

次回までに「専用のメモ帳」の準備をお願いします。「覚えているつもり」が一番の落とし穴。その場でパッと書き留める習慣が学習効率だけでなく、成績を劇的に変えてくれるはずです。また、何度も言っていますが、クリアホルダーを用意していない子が数名います。こちらもすぐに準備するようにお願いします。

これらが準備されていないというのは、野球部の子がグローブやバットを買っていないのと同じ状況です。やる気あるのかなぁというレベルです。

2. 「時間が足りない」の正体は「スピード不足」

もうひとつ。「時間が足りなくて宿題が全て終わらなかった」という子がいました。

一見、仕方のない理由に聞こえますが、厳しい言い方をすれば、足りないのは時間ではなくスピードです。

確かに大変なのは分かります。本日回収した宿題ですが、一番速い子は1ページあたり9分。一番遅い子は1ページ48分掛かっていました。ざっと5倍の所要時間です。

ですから、同じ3ページという宿題でも、前者の子と後者の子では負荷が大違いでしょう。後者の子にとっては、相当大変なことは理解できます。(共感はしません)

しかし、だからこそ負荷を掛けて、周りの子と同じ量、あるいはそれ以上の量をやらなければならないのです。そうしないと、いつまでもスピードは遅いまま。他の子よりも時間がかかるのなら、他の子よりも多く練習をしなければ差は開く一方です。
成長への近道は、地味なことの積み重ね

「時間が足りない」を言い訳にせず、今目の前にある「負荷」と戦ってください。

3 英作文テストが覚えられない子

前回の授業で英作文の小テストを行いました。条件は以下の通りです。

  • 問題数は、たったの6題。
  • 事前に解説済み。
  • 解答も配付済み。
  • テストがあることも予告済み。
  • 本番では、問題の順番も単語も一切変えていない。

つまり、事前予告されたページ(たった6文)をそのまま再現すれば満点が取れる。そんな「最高の準備」を整えて送り出しました。

それなのに。結果は、6題中1つ、あるいは2つしか書けていない子が数名いました。

正直に言います。この状態では、どんなに優れた指導法もお手上げです。
「教える」のは私の仕事ですが、「覚える」のは皆さんの仕事です。

塾の役割は、理解を助け、効率的なやり方を提示し、背中を押すことです。しかし、最後にその知識を自分の脳に刻み込み、テストで再現するのは、他の誰でもない「生徒側」の責任です。

「やり方がわからない」のではありません。「時間がなかった」のでもありません。やる気の無さを、方法論に転嫁してはいけません。前回のテストが出来なかったのは、単なる「準備不足」であり「甘え」です。

次回はきちんと勉強してくること。


ただ、勉強法や技術論が好きな少年少女のために一応やり方も提示しておきます。

「書けない」なら「書く」のをやめてみる。
英作文が苦手な子への処方箋

「英作文のテストになると手が止まってしまう…」
実は、書けない原因は「知識不足」ではなく「アウトプットの順番」です。手順を変えることで解決するかもしれません。

1. なぜ「いきなり書く」のは難しいのか?

英作文は

  1. 文法(語順)を考える
  2. 単語を思い出す
  3. スペルを正しく綴る

英作文は、これら単語・文法・綴りのすべてを同時にこなす高度な作業です。記憶力やワーキングメモリーが低い子にとっては、脳がいっぱいいっぱい(オーバーフローと言います)の状態になります。

2. 「音声」と「音読」から入るのが最も効率的

書く前に、まずは「音声」と「音読」から入るのが鉄則です。音読することで正しいリズムと語順をインストールし、文の構造を体に覚えさせます。例文を見ながら、何度も声に出し、「すらすら言える」まで繰り返します。

音読で覚える方が圧倒的に時間効率も高いです。3回書き取りする間に10回程度音読できます。また、音読することで脳が活性化され、他の教科にも好影響です。

私が指導していて、成績が低迷している子に共通した特徴があります。それは「しゃべらない」「無口」ということです。(逆は成り立ちません。無口でも勉強ができる子はいます)勉強が苦手な子は、とにかくしゃべりません。ずーっと黙っています。音読をしても小さいか細い声で、6日目後半の蝉みたいになっています。

声を出して勉強することで、脳が活性化され、他の今日の成績も上がっていきます。

3. 最後に「書く」

何も見ずに言えるようになったら、最後に「書き」で仕上げます。口が覚えたフレーズを、確認するように書き出します。「言えることは、書ける」という状態を作るのが一番の近道です。