西東京市の高校受験塾【都立自校作成対策】
進学塾キャラベル

2026.04.19

おしらせ

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塾生・保護者様へお願い「変えられない条件との向き合い方」

先週、各中学校の年間行事予定を塾生の皆様からお貸しいただきました。それをベースに、先週末、塾の「年間授業日程表」を作成したことは、先日のブログでも書きました。

今週、各クラスにそれらをお配りしたのですが、早速、ある学年の保護者の方からオフィシャルLINEへ次のようなメッセージをいただきました。

内容は

「学校の定期考査やスキー・修学旅行の日程と塾の授業が重なっている。スケジューリングが大変だと思うが、授業日程を変更できないか」

というものです。

丁寧なご相談ではありましたが、私の返答は

「できません」

そして、こう付け加えました。

「もし学校のスケジュールに完全に合わせた指導をご希望であれば、個別指導や家庭教師をおすすめします。」

冷たいと思われるかもしれません。融通が利かないと思われるかもしれません。
ただ、出来ないことはできません。

非常に熱心な保護者様で、お子様が通う中学校の年間行事予定と、当塾の年間授業日程を丁寧に突き合わせてくださった上でのご提案でした。また、お子さんの学力向上を心から望んでのご希望でしょう。
ただ、自分のお子さんの日程を優先すると、今度は他の塾生の方の日程を大幅にずらすことになります。そこは理解してほしいと思います。

先日のブログで、年間授業日程作成に30時間費やしたと書きました。
「死にそうになりました」
とも書いてます。
それをもう一度作り直すとなると、全てが水の泡。私にとって相当な負担になります。
通常業務にも支障を来します。
何より、一度全塾生にお配りした年間授業日程を全てリセットするとなると、他の全塾生に多大なる迷惑がかかってしまいます。

改めてお願い申し上げておきますが、
生徒指導に専念できるよう、塾運営に過度な負担が生じるご要望はなるべくご遠慮いただければ幸いです。また、ご自身のお子様のみを優先する形でのご要望につきましても、どうかご理解とご配慮をお願いいたします。


実は、今回に限らず、この手の相談は2月にも1件ありました。

こうした件を通じて、私が日頃から感じている「学力が伸びる子と伸びない子の決定的な思考の違い」について、有名な林修先生の言葉を借りてお話ししたいと思います。(ここからは、保護者様ではなく、生徒向けの話です。)

森岡毅氏との対談の中で、林先生は

「あんまり数学をきちんとやって来なかった人って、定数を動かそうとする」

とおっしゃっていました。

▶︎【YouTube】この動画の9:45秒頃

数学における「定数」は、その名の通り「定められた数」であり、私たちの意志で動かすことはできません。対して「変数」は、状況に応じて変化させることができる数です。
しかし、「定数」の方を動かそうとする生徒もいます。それでは、いつまでたっても答えにはたどり着きません。
これは、勉強においても、人生においても、全く同じことが言えます。

中学生に当てはめてみます。
塾の年間スケジュール、学校のテスト日程、都立入試の日程。
こうした、自分では変えられない条件がたくさんあります。
これらは定数です。動かすことはできません。
それを何とか動かそうとするよりも、その条件の中で、自分にできることは何か。
そこに頭を使うほうが、ずっと建設的です。

動かせるのは、こちら(変数)です:

  • ✔ 早めに提出物を進める
  • ✔ テスト勉強の計画を前倒しする
  • ✔ 空き時間をどう使うか考える
  • ✔ 日々の時間の使い方を工夫する
  • ✔ 家庭学習の計画を考える
  • ✔ 集中力を高める
  • ✔ 隙間時間を見つけて、単語一つでも多く覚える。

人生は、与えられた条件を嘆く競技ではなく、与えられた条件の中で最適解を探す競技です。

変えられないものではなく、変えられるものに力を注ぐことが大切です。


集団塾である以上、当塾には複数の学校から生徒が通っています。ある中学校のテスト日程に合わせれば、別の中学校の生徒の日程が崩れます。そのため、個別の学校事情に合わせて年間予定を変更することは、現実的には難しい場合がほとんどです。
公平性を期すためにも、「塾が決めた日程」は、生徒・保護者様にとって動かすことのできない「定数」でなければなりません。

しかし、今回のご要望は、「本来ご家庭で工夫できる変数(スケジューリング)」の手間を省くために、塾という「定数」を動かそうとしています。
お仕事でも「仕事の締め切りが重なっているから、取引先にリスケ(日程変更)を求める」ことは、なかなか難しいのではないでしょうか。
必要なのは、定数(与えられた日程)を嘆いたり動かそうとしたりすることではなく、
「さあ、この厳しい日程の中で、どうすれば最高のパフォーマンスが出せるか」
を考えること、すなわち「変数を動かす」ことです。
このように、動かせない現実(定数)を受け入れ、その中で自らの行動(変数)を最適化するプロセスこそが、学力を伸ばし、人間を成長させるのです。

キャラベルは、生徒や保護者様のご要望に合わせて頻繁に方針を変えるような塾にはなりたくないと思っています。融通や柔軟性は、一見親切に見えて、実は子供から「工夫する機会」と「逆境を跳ね返す力」を奪っているに過ぎないからです。

職人の世界では、弟子が師匠にスケジュールを合わせるのが当然です。
もちろん、塾の場合は、師匠と弟子というわけではありません。ただ、学ぶ場では、教わる側が環境に合わせて努力する姿勢も大切だと思います。

私が提示したカリキュラムと日程、そして指導方針(定数)に、生徒自身が自分をアジャスト(変数を動かす)させていく。その厳しいプロセスを乗り越えた先にのみ、本物の学力が宿ると信じています。

ちなみに、先ほどの保護者様からは、私の返信に対し、後日このようなお返事をいただきました。
「可能かどうか質問しました。申し訳ありません。」
ご理解いただけて、大変嬉しく思います。
この保護者様は、当塾の「定数」を動かせないことを理解し、その中でどうお子様をサポートしていくか(変数を動かすか)へ思考を切り替えてくださったのだと思います。
こちらも強い言い方になってしまい申し訳ないですが、私も日程は変えられませんが、与えられた時間の中で、生徒たちが最高の結果を出せるよう、全身全霊で指導(変数を動かすサポート)をしているつもりです。

その一つが、今週、中1と中2にお配りした「5月と6月のイレギュラー日程」です。(中3クラスは来週配ります)
ご覧になればお分かりのように、全塾生・全中学校の定期試験日程を考え、あれほど細かく調整しています。
中3生の場合は、さらに運動会や修学旅行も加わる中で、最良と思われる日程を作っています。

私にとって、全ての塾生が大切なので、在籍人数の少ない中学校の子も、多い中学校の子も、誰一人無視することなく、全塾生の試験日程、修学旅行・移動教室の日程などを考慮に入れ、どの中学校の子にも不利にならないようにあの日程を決めています。定期試験の近い子や修学旅行の子が安心して、学校の勉強や行事に専念できるように工夫をしているつもりです。同時に、塾の授業にも置いていかれないようにもしています。

これが私のできる最大限の仕事です。私自身も時間を削って準備しています。

それでもご納得がいかない場合は、各ご家庭に合った「最適な学習環境を再検討」いただくことも一つの方法かと思います。塾は都内に数え切れないほどありますから。
これも変数の1つです。
誠に申し訳ありませんが、現実的にはそれ以上の解決策は見当たりません。